足のトラブルを改善します
つらい足のトラブルを改善します。
- 陥入爪・巻き爪
- 足のうらのタコ、ウオノメ
- 靴の履き方指導
- 扁平足、外反母趾などの足の変形がある方への足底装具の処方
- 足のキズの治療
陥入爪・巻き爪
足の爪は、体重を支え、歩行を安定させる重要な役割を果たしています。しかし、爪の切り方を間違えたり、合わない靴を履いたりすると、陥入爪や巻き爪になりやすくなります。
当院では、下記の陥入爪・巻き爪に対する治療に対応しています。
保存的治療
- 爪矯正具による矯正治療
- 足底装具
- テーピング
- コットンパッキング
手術治療
陥入爪に対する手術:皮膚に食い込んだ爪を除去し、再発を防ぐ治療(フェノール法、児島法)
巻き爪に対する手術:巻き爪の方に多い骨に生じた骨棘を削り、爪を平坦化する手術
当院では、爪矯正具を使った治療法として「そがわ式巻き爪治療法」や「巻き爪マイスター法」を採用しています。患者様の爪の状態やご希望に合わせて、最適な治療法をご提案させていただきます。
そがわ式巻き爪治療法
そがわ式巻き爪治療法は、弾性ワイヤーを用いて巻き爪や陥入爪を矯正する治療法です。
- 一般的なワイヤー治療との違い
-
- ワイヤーが細く、爪に密着しているのでかさばらない。
- 爪の端にワイヤーをかけるため、ホチキスの針みたいな形状をした爪の方にも効果が出やすい
- 爪に引っ掛ける部分が小さいため、爪の根元側にワイヤーをかけやすい。このため、限度はありますが、爪を伸ばしていない方も治療ができます。
- ワイヤーの強度に種類があり、第1趾以外の小さい爪にも対応できます。
- そがわ式巻き爪治療法の副作用、リスク
-
- 一般的なワイヤー治療と同様に、治療後後戻りする場合があります。このため、巻き爪の場合には1回の治療で終了するよりも、1-2ヶ月おきに2-3回の治療を続けて行うことが多いです。
- 爪の脆い方では、爪が割れたり欠けてしまうことがあります。
- ワイヤーが外れる場合があります。
- 巻き爪治療後の後戻りを予防する「PN法」
「PN法」は巻き爪治療後の後戻りを予防する目的で開発されたそがわ式巻き爪治療法の新しい治療法です。
巻き爪を矯正する力は従来のそがわ式巻き爪治療法より劣りますが、爪の基部に装着できるため、爪の根元側を矯正する効果があります。また、交換の目安が4-5ヶ月に1回と長いことが特徴です。
ワイヤー治療をした後にすぐに後戻りした経験がある方や、爪が割れやすく爪の根元が痛む方には「PN法」を検討いただきたいと思います。
※「PN法」は、以前「RP法(Recurrence Prevention method)」として紹介していましたが、爪の根元側を矯正する効果が確認されたことにより、名称が「PN法(Proximal Nail correction method)」に変更されました。
巻き爪マイスター
巻き爪マイスターは、コイルばねに内蔵された超弾性合金ワイヤーの弾性力を利用して、巻き爪を矯正します。
- そがわ式巻き爪治療法と巻き爪マイスターの違い
装着方法
そがわ式巻き爪治療法:爪の表面を削り、弾性ワイヤーを爪の表面に固定します。
巻き爪マイスター:爪を削ることなく装着できます。矯正具の特徴
そがわ式巻き爪治療法:弾性ワイヤーの矯正力に種類があり薄い爪から厚みのある爪に対応できます。親指以外の爪幅の狭い爪にも適用できます。
巻き爪マイスター:矯正具の矯正力は一種類のみで薄い爪や脆い爪には適していません。爪幅が14mm未満の爪幅の狭い爪には治療できません。装着後の処置
そがわ式巻き爪治療法:弾性ワイヤー自体が細くジェルネイルで保護するため、テーピング不要です。
巻き爪マイスター:矯正具が外れないよう、テーピングが必要です。- 巻き爪マイスターの副作用、リスク
-
通常、1~2ヵ月装着を続けていれば巻き爪は改善しますが、個人差があります。重症の巻き爪の方では3ヵ月以上かかる場合もあります。
矯正具が外れることがあります。可能な限りテーピングによる保護をおすすめします。
爪が短い場合、爪が伸びるまでお待ち頂く場合があります。
以下の状態では治療ができない可能性があります。- 爪や周囲の皮膚に傷がある
- 爪にひびや欠けがある
- 爪が薄いまたは脆い
リネイルゲル
リネイルゲルは爪を一時的に軟らかくすることで、巻き爪矯正治療の効果を補助します。軟らかくなった爪は、数日かけて徐々に元の硬さに戻ります。この治療では、矯正具を装着した後にゲルを塗布します。爪が再び硬くなる過程で、矯正具の働きにより爪の形状が平らになり、硬化後も巻き爪になりにくい状態を維持することが期待されます。ただし、リネイルゲル自体には巻き爪を矯正する効果はありません。そのため、巻き爪マイスターなどの矯正具と併用する必要があります。
- リネイルゲルの使用方法
- 矯正具を装着した後にリネイルゲルを塗布します。
約24時間後、矯正具を着けたままリネイルゲルを洗い流します。 - リネイルゲルの副作用、リスク
- 巻き爪マイスターとの併用で以下の症状が報告されています。
爪の破損(15/39例)、塗布部分の痛み(3/39例)、塗布部分の損傷(2/39例)
自費診療 | 治療費 |
---|---|
初診料 | 0円 |
再診料 | 1,100円 |
そがわ式巻き爪治療法(1指あたりの施術費) | 2本矯正法 9,900円 1本矯正法 6,600円 |
PN法(1指あたりの施術費) | 6,600円 |
巻き爪マイスター(1指あたりの治療費) | 7,700円 |
リネイルゲル(1指あたりの治療費) | 5,500円 |
足のうらのタコ・ウオノメ
タコやウオノメは、足のうらなど長期間にわたり刺激をうける場所にできます。
これは、外からの刺激から皮膚を守ろうとして角質が増殖した結果です。治療は硬く厚くなった部分の皮膚を削る処置を行います。とくにウオノメでは芯を取り残すと痛みが残りやすいですので、ルーペを使用して慎重に治療します。
靴が足にあっていない場合や立ち仕事が多い人にできやすいですが、足の変形が原因になっている場合もあります。扁平足や外反母趾、内反小趾などの足の変形がタコ・ウオノメの原因になっている方には、靴の指導や足底装具の処方を行います。
足底装具療法
足底装具は、一般的にはコルクなどの柔らかい素材を用いて、足の裏の圧を分散させる目的で作られるものが多いです。このタイプの足底装具は、糖尿病やリウマチ患者さんなどの疼痛緩和に使用されています。
当院で作成する足底装具は、前述のものとは異なり機能的足底装具です。扁平足などの慢性的な整形外科疾患に使用されます。
本来、足には衝撃を吸収して、効率的に重心を移動する構造が備わっています。しかし、足や下肢のアライメントの不良があると、その機能を発揮することができません。機能的足底装具は、足のアライメントの不良や変形を調整して、足が本来もつ機能をサポートすることを目的としています
外反母趾のある方では、写真のように足の変形により母趾が内旋してしまい、爪が体の正中側に向かって食い込むようになり、陥入爪や巻き爪を生じやすくなります。当院では陥入爪や巻き爪をきっかけに、足の変形にお気づきなる方も少なくありません。このタイプの陥入爪や巻き爪の場合、爪局所への治療だけでは治療が難しく、足底装具による足のアライメントの調整や靴の指導もあわせて行う必要性が近年指摘されています。お悩みの方はフットケア外来までご相談ください。